免疫力を高めて感染症対策。今、注目されるスーパーハーブ「エキナセア」の力

2020年04月05日 10:53

エキナセア

鳥取県、大山の麓に広がる、美しい紫の花「エキナセア」。その優れたハーブエキスは、アメリカやドイツなどで、免疫力増強の目的で古くから飲用されてきた

 世界中で猛威を振るう、新型コロナウイルス。感染予防に頭を悩ませている人も多いのではないだろうか。依然としてマスクやアルコール除菌スプレーなどの供給不足が続く状況の中、最善の対策は何だろう。

 感染症の基本的な対策としては、手洗いとうがいの徹底と、身の回りを常に清潔に保つことだ。また、休日の外出自粛を促される中においては、ストレスや運動不足への注意が必要だ。体力を維持し、免疫力を低下させないことを充分心がけておかないと、感染リスクが高まる上に、万が一、罹患してしまった場合に重症化してしまう可能性が高まるかもしれない。

 そこで今、注目を集めているのが薬用植物の「エキナセア」だ。 エキナセアは北アメリカ原産のキク科の多年草で、アメリカでは人気の高いハーブの一つ。免疫を高める力があるといわれ、アメリカの先住民はエキナセアを万能薬として利用していたと言われている。また、薬用ハーブの先進国であるドイツでは医薬品として認められており、普段からハーブティとして愛飲している人も多い。

 応用薬理研究会の実験では、日頃から疲れを感じている、もしくは疲れがとれにくいと感じている30代後半から40代前半の健常者22 名を対象に、1日に500mgのエキナセア抽出物を飲用するグループとプラセボ群の 2 群に分け、3 週間後の免疫機能マーカーについて血液検査したところ、エキナセア群はプラセボ群と比較して、免疫力スコアの改善が見られたという。

 また、ウイルスとウイルス感染の防止に関する研究を公開している医学雑誌「Virology Journal」の資料によると、エキナセアの抽出物を細胞へ与えた後にインフルエンザウイルスを細胞へ感染させた結果、エキナセアを与えなかった細胞に比べて感染力価の減少がみられ、インフルエンザウイルスに感染しづらい事が確認されている。

 アメリカやドイツに比べると、日本ではまだまだ知名度の低いエキナセアだが、ハーブ関連商品を専門的に取り扱っている株式会社生活の木などが、ティーバッグやハーブコーディアルをインターネット販売するなどしており、新型コロナウイルスの流行もあって、日常生活で手軽に免疫アップを図れる感染症対策として関心が高まっている。

 また、ミツバチ産品の製造販売で知られる山田養蜂場でも、以前より同社のみつばち健康科学研究所でエキナセアの有用性を評価していたことから、エキナセアエキスを飲みやすいタブレットにした「エキナセア粒」を3月27日から数量限定で緊急販売している。これを1日5粒飲用すれば、

 エキナセアエキス末の一日の摂取目安量である 500mgを摂取することができるという。同社は、鳥取県の大山 の麓 に位置する 2.2 ヘクタールの広大な農場でエキナセアを契約栽培しているのだという。さらに袋入りの商品なので、通信販売で購入し、ポストインで受け取ることも可能なので万全だ。

 夏から秋にかけて、美しい紫色の花を咲かせるエキナセア。その頃までにはどうか、この混乱が治まっていることを祈りたい。(編集担当:今井慎太郎)