せっかく気持ちの良い春なのに、新型コロナウイルスの影響で世間には暗いムードが立ち込めている。家にこもりきりになり、ネットやテレビで深刻なニュースばかりを見ていると、気持ちがどんどんと塞ぎ込んでしまう。こんな時こそ心を明るく保ち、未曽有の危機を前向きに乗り越えたいものだ。
そのためにはまず、溜まりに溜まったストレスを解消すること。「自粛」といわれると、無理矢理閉じ込められている閉塞感を感じてしまう。しかし、社会公認で引きこもれる時間だと考えると、少しは前向きになれないだろうか。普段は忙しくてできなかったようなことや、新しくやってみたいと思っていたことにも集中して取り組むことができるのだ。
集中して何かに取り組むことは、ストレスの解消にもなる。例えば、今流行りのDIYにチャレンジしたり、絵を描いたり、音楽を演奏したり、家の中でも没頭できそうなことはいくらでもある。しかも、何かに熱中すると、脳の中でドーパミンという脳内物質が分泌され、ストレスの解消にもつながるという。子どものいる家庭なら、一緒に何かをすると親子の絆を深める良い機会にもなるのではないだろうか。
例えば、山田養蜂場が主催する「ミツバチの一枚画コンクール」というものがある。
これは、養蜂業を営む同社が、「社会性昆虫」といわれるミツバチの生活を通して「自然環境の大切さ」「助け合うことの大切さ」「生命の大切さ」などを共に考えることを目的に毎年実施している絵画コンクールで、今年で第 8 回目を迎える人気企画だ。しかも、応募するだけで、作品1 点につき、ネパールなどに苗木 1 本が植樹される。より良い世界をつくる目標であるSDGs活動にも貢献できるのだ。
募集は、高校生を除く18 歳以上を対象とした一般の部をはじめ、中高生の部、小学生の部、幼児の部と幅広いので、この際、親子で楽しく絵を描いて、入選を目指してみてはいかがだろうか。ミツバチのことを知りたければ、同社のサイトを訪れれば、ミツバチについて学べる「みつばち広場」というWEBページもある。子どもと一緒に学びながら参加すれば、家族のコミュニケーションも図れるだろう。
親子で自粛時間を楽しむのなら、生協パルシステムが運営するレシピサイト「だいどこログ」の「親子でワクワククッキング」というWEBページを参考にするのもおすすめだ。火を使わないで作れるお菓子や、ホットケーキミックスで手軽にできるカステラやケーキ、手を使って作るピザやパンなど、小さな子どもでも楽しくチャレンジできそうなレシピが豊富に紹介されている。
また、ラムネやグミ、おせんべいなど、普段はスーパーやコンビニで買っているようなお菓子の作り方も載っている。普段何気なく買って食べているようなものが、どのように出来ているのか、実際に作ってみることは学びにもなるだろう。また、オリジナルの型などを使えば、家族だけのスペシャルなお菓子が出来上がり、子どもたちが大喜びすることも請け合いだ。
何かと暗くなりがちな世情だが、下を向いていてばかりでは免疫力も下がってしまう。顔を上げて、生き方や暮らしを工夫して、この難局を前向きに乗り越えたいものだ。(編集担当:藤原伊織)