トヨタ、ミッドサイズSUV「ハリアー」をモデルチェンジして6月発売

2020年04月14日 06:30

Toyota Harrier

トヨタが公開した新型ハリアー、THSⅡハイブリッドと直噴ガソリン仕様を用意し、両パワーユニットに2WDと4WDをラインアップする予定。発売は6月

 トヨタ・ハリアーが新型に生まれ変わった。4月13日に発表し、トヨタによると発売は2020年6月頃を予定しているという。

 ハリアーは1997年に都会派のアクティブなユーザーに向け、新しいコンセプトの初代モデルを発売。以来、従来のカテゴリーにとらわれない「アーバンSUV」として国産車に新たなジャンルをもたらし、市場をリードし続けてきた。

 今回の新型ハリアーは、見て、乗って、走り出した瞬間に心に響く感性品質を重視して、人の心を優雅に満たしてくれる存在価値を目指したという。それは、SUVのカテゴリーを超え、“より人生を豊かにするパートナー”という新たな提示だ。

 初代の登場以降追随する他のSUVと一線を画す、シンプルながらも逞しさを併せ持つ流麗なクーペフォルム。意のままの走行感覚は心地よく、歴代ハリアーのドライブ感覚は、心豊かにしてくれるとも。

 今回の新型は、プリウスから始まったクルマの骨格となるプラットフォームにTNGAプラットフォーム(GA-K)を採用。ボディの高剛性化・低重心化を図り、ドライバーの感性を重視した乗り心地と走りの両立を追求した。

 サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リヤにダブルウィッシュボーン式を採用。バランスの取れた高剛性ボディにおいて、前後のサスペンションジオメトリを最適化。徹底的な走り込みとチューニングを重ね、重厚感としなやかさを併せ持つ「乗り味」を追求した。走り出した瞬間から高速走行まで、車両挙動の収束性を向上させるため、極微低速域でもスムーズなストロークの動きを確保したダンパーを採用。接地感あるフラットな乗り心地を実現したのも大きな特徴といえる。

 ブレーキを統合制御することによりコーナリング中のアンダーステアを抑制するアクティブコーナリングアシストを搭載。切り始めのレスポンスが良く、軽快な操舵感を持つ電動パワーステアリングと相まって、意のままに車両をコントロールする心地よさを実現した。

 TNGAによって一新した最新のダイナミックフォースエンジンと最新のDirect Shift-CVTを搭載。進化し続けるハイブリッドシステム(THSⅡ)とともに、ダイレクト感ある走りと優れた燃費性能を追求した。ハイブリッド仕様にも2WDモデルを設定し選択肢を拡張している。

 そのパワーユニットのポテンシャルは、2リッター4気筒直噴ガソリンで出力171ps/6600rom、トルク21.1kg,m/4400rpm。2.5リッターエンジンのリダクション付きハイブリッドは、システム統合出力218〜222psを発揮する。

 エクステリアデザインは、まさにハリアーそのもの。精悍かつシャープな印象を際立たせたフロントビュー。“シグネチャーランプ”は、遠くからでも新型ハリアーと分かる個性と先進性を強調する。ボディサイズは全長×全幅×全高4740×1855×1660mm、ホイールベースは2690mmで先代比、僅かに長く・広く、低い。ホイールベースも30mm長い。車両重量はガソリンのFF車1680kgからハイブリッド4WDの1770kgだ。

 ボディカラーはプレシャスブラックパールをはじめ、彩度を抑えたカラーを中心に全7色を設定する。

 インテリアは、インストルメントパネルから左右のドアトリムにかけて、ボリューム感溢れる広がりを演出。包み込むような安心感を提供。調光ガラスを用いた電動シェード付パノラマルーフをトヨタ車初として採用。調光時には、障子越しのような柔らかい光が差し込む上質な空間を提供する。(編集担当:吉田恒)