「新型コロナウイルス感染症の影響を受け、景気は急速に悪化しており、極めて厳しい状況にある」。政府は月例経済報告に関する関係閣僚会議でリーマン・ショックの2009年5月以来、約11年ぶりに「悪化」との表現を使った。
先行きについても「感染症の影響による極めて厳しい状況が続くと見込まれる」としている。また「感染症が内外経済をさらに下振れさせるリスクに十分注意する必要がある」とするとともに「金融資本市場の変動等の影響を注視する必要がある」との見方を示した。
関係閣僚会議では世界経済について「新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の影響により、2020年の世界経済は大幅なマイナス成長となる見通し。アメリカ、ユーロ圏、中国で、リーマン・ショック後を大きく下回る成長率となる見込み」としている。
景況感について政府は「感染症の影響により、街角景気はこれまで過去最低だったリーマン・ショック時を下回る極めて厳しい状況」認識。「飲食、サービスは特に厳しい」とし、雇用についても「影響が大きい観光・飲食・イベント関連業種での雇用調整助成金の活用がカギ。徹底した周知が必要」とした。(編集担当:森高龍二)