特定定額給付金 5日現在での給付率28%

2020年06月10日 06:57

 国民1人あたり一律10万円を給付する「特定定額給付金」の給付済み世帯は今月5日現在約1636万世帯と28%にとどまっている。高市早苗総務大臣は9日の記者会見で、それでも6月3日時点(21.4%)に比べて「6ポイント以上増加しており、着実に給付は進んでいる」との認識を示した。

 そのうえで、高市大臣は「各市区町村の首長、職員の皆様には迅速な給付に大変なご尽力を賜っており、改めて感謝を申し上げる」としたうえで「総務省としても、1日でも早い給付の実現に向けて引き続き全力で支援をしていく」とした。

 また、マイナンバーに銀行口座を紐づけすることについて、高市大臣は「1人1口座をマイナンバーに紐付けることは、できれば義務化させていただきたいと思っている」と述べた。

 高市大臣は「全ての国民の皆様に登録していただくことによって、事務が簡素化できるので、職員の負担軽減になるし、行政コスト削減にもなる。迅速な給付も可能になる。考えているのは、今回のような新型コロナウイルス感染症という事態に限らず、ひとり親の家庭に対し今回は支援をしたいなとか、今回は住民税非課税世帯に支援をしたいなとか、福祉的な意味だったり、景気対策だったり、多様な給付に対応できるようにしようと思うと、基本的には全ての方々が1つだけ、1口座登録していただくことが大変効果的であると」の考えからだとした。(編集担当:森高龍二)