11日から北太平洋鯨類目視調査 政府とIWC

2020年07月12日 07:19

 政府は10日、北太平洋海域での鯨類の資源状況などを解明するため、国際捕鯨委員会(IWC)と共同して11日から「北太平洋鯨類目視調査」を実施すると発表した。

 調査は指定鯨類科学調査法人(一般財団法人)日本鯨類研究所に委託。調査船(747トン)には松岡耕二氏(前半の調査団長)村瀬弘人(後半の調査団長)のほか、日本人3人、米国人2人の鯨類研究者が乗船する。

 水産庁によると(1)イワシクジラ、ザトウクジラ、コククジラの資源評価に関する情報を集めるほか(2)希少種の西太平洋のセミクジラ、シロナガスクジラに関する情報(3)資源情報が不足しているその他の鯨類資源について資源量と系群構造に関する情報を集める。

 水産省は「昨年7月から大型鯨類を対象に再開した捕鯨業を持続的に実施していくためにも、継続的な目視調査等によって、太平洋における鯨類の資源量等の科学的データを把握・更新していく必要がある」としている。調査は9月24日まで。(編集担当:森高龍二)