秋元被告に虚偽証言働き掛けた可能性高まる

2020年08月28日 07:00

 カジノを含む総合型リゾート(IR)を巡る汚職事件で、収賄罪で逮捕、起訴されている元IR担当大臣の秋元司被告(衆院議員、元自民党議員)が、謝礼を提示し、裁判での偽証を働き掛けていた容疑でも再逮捕された問題。

26日開廷した汚職事件・贈賄側の中国企業元顧問らの初公判で、同社顧問だった紺野昌彦被告は起訴内容を認めるとともに、秋元被告から「現金2000万円をみせられ、成功報酬でもう1000万円と言われたが断った」と被告人尋問に答えた。紺野被告はツイッターで「裁判での発言はもとより、供述ともに事実に相違ありません」と発信。秋元被告は偽証を働き掛けたことはないと主張しているが、裁判での虚偽証言を働き掛けた可能性が高まっている。

 こうした中でも、自民党は秋元議員に対する「議員辞職勧告決議」提出に明確な姿勢を示さずにいる。26日、立憲の安住淳国対委員長と自民の森山裕国対委員長が会談したが、会談後、安住氏は「辞職勧告決議を与野党で出さないといけない時期だ」と自民党に賛同を求めたものの「(森山氏からは)わかりました。やりましょう、ということになっていない」と語った。安倍晋三総理には秋元被告への任命責任、自民党にはその後の党としての姿勢が問われている。(編集担当:森高龍二)