自民総裁選「ほとんど終わったんじゃない」

2020年09月04日 06:13

 事実上の「総理」選出選挙になる自民党「総裁選挙」。8日告示、14日投開票で実施されるが、党員投票を避け、衆参国会議員(394人)と都道府県連代表(各3人の141人)のみで決める「両院議員総会」での選出にしたため、選挙とは名ばかりの「派閥主導の総裁選」になった。

 すでに二階、細田、竹下、麻生の各派閥が菅義偉官房長官支持を表明するなど、菅氏支持の派閥所属議員で過半数を大きく上回る戦況になり、まったくの出来レースになった。選挙には、菅氏のほか、石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長が出馬を明らかにしている。

 立憲民主党の安住淳国対委員長は2日、記者団の問いに「自民党の総裁選挙は、ほとんど終わったんじゃないですか」と派閥主導選挙で結論見え見えの状況を、こう表現した。

 そのうえで「1970年代に戻ったのかな、と思うような派閥政治ですから。若い人たちも、もっと元気よくやるのかな、と思ったけど、浜田幸一先生のような元気さはまったくないね。青年の主張みたいに、ただ言って終わりではね。何なのかな、と思いますね」と他党のことながら、自民党若手議員の姿勢にも脱力感を示した。(編集担当:森高龍二)