新自由主義への環境づくり色濃い菅総理

2020年09月23日 05:43

 菅義偉総理は副大臣会議、政務官会議でのあいさつで自らが目指す社会像について「まずは『自助・共助・公助、そして絆(きずな)』です」と自助を第一に挙げ、強調した。

 菅総理は「この認識の下で、地方の活性化、人口減少、少子高齢化を始め、山積する課題を克服していくことが日本の活力につながると確信している。そのため、行政の縦割りや前例主義を打破し、既得権益にとらわれることなく規制改革を全力で進める」と本質は「新自由主義社会」への環境整備を色濃く示すものになった。

 日本共産党の志位和夫委員長は、菅総理のめざす社会像からは「国民に自己責任を押し付ける冷酷な新自由主義の暴走が菅体制の下で、よりいっそうひどくなることを警戒しなければならない」と警鐘を鳴らした。

 そのうえで「こうした人物に日本の政治のかじ取りを任せるわけにはいかない。総選挙で菅体制を倒し、政権交代を実現するために全力を挙げる」と安倍政権以上に新自由主義に突き進む危険をあげ、対決姿勢を鮮明にしている。方向転換には総選挙小選挙区で「自公候補」対「野党統一候補」の一騎打ちがどこまで実現できるかにかかっている。(編集担当:森高龍二)