児童生徒の学校で黙とう「望んでいない」文科相

2020年10月17日 10:05

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萩生田光一文部科学大臣は「休みの日に、わざわざ職員のみなさんが出てきて弔旗を掲げたり、間違っても児童・生徒が学校に出てきて黙とうするなんてことは想定していないし、望んでいない」と断じた

 文部科学省が国立大学などに故中曽根康弘元総理の自民党との合同葬に合わせ弔旗を掲揚し、黙とうの協力要請を行った問題について、萩生田光一文部科学大臣は16日の記者会見で「休みの日に、わざわざ職員のみなさんが出てきて弔旗を掲げたり、間違っても児童・生徒が学校に出てきて黙とうするなんてことは想定していないし、望んでいない」と断じた。

また協力して弔旗を掲げたか、黙とうしたか、などの事後調査については「調査する考えは全くない」と明言。弔旗や黙とうは「あくまで自主的判断に委ねている」と何ら押し付けるものではないことを強調した。

 萩生田大臣は「今回の協力依頼通知は閣議了解を踏まえ、これに沿ったもので、具体的対応は関係機関において自主的に判断されるものであって、強制を伴うものではない。文部科学省として、一義的には職員を対象にしているもので、児童や生徒、学生を直接の対象としているものではなく、教育の中立性を侵すものでないと考えている」などと説明し、誤解ないよう理解を求めた。(編集担当:森高龍二)