巣ごもり正月はもう、うんざり?

2021年01月02日 07:25

コロナ禍で迎えた2021年のお正月。人混みを避けて初詣も自粛し、巣ごもりしているという人も多いのではないだろうか。今年は仕方がないとはいえ、長い休暇の期間中、自宅にばかり閉じこもっていると、せっかくのお正月なのに気も滅入ってしまう。たとえ仲の良い家族でも、四六時中家の中で顔を突き合わせていると、息も詰まるだろう。たまには、家族でどこかにお出かけしたいものだ。

例えば、自然豊かな農園でイチゴ狩りはいかがだろう。蜂蜜やローヤルゼリーなどのミツバチ産品の販売で知られる山田養蜂場は、岡山県で運営している「山田みつばち農園」で「摘み採りイチゴの量り売り」を1月5日(火)から開始する。

養蜂業者がイチゴ? と不思議に思うかもしれないが、実はイチゴとミツバチにはきってもきれない深い関係がある。自然界の植物の多くは、ミツバチが行う花粉媒介(ポリネーション)によって果実を実らせている。イチゴも同様だ。特にイチゴを栽培するビニールハウス内では、受粉作業を行うミツバチの働きが欠かせないという。受粉が不完全だと果肉が育たず、奇形果が増える。赤い宝石のような美しいイチゴは、ミツバチがきちんと花粉媒介をしてくれた証拠なのだ。

 また、イチゴは無農薬で栽培するのが最も難しい果物といわれているが、同園では化学農薬を一切使用せずに栽培し、300項目に及ぶ農薬検査でも「不検出」という結果がでている。

 そんな山田みつばち農園は、イチゴ狩りを楽しみながら、自然環境の大切さやミツバチの働きを学ぶことができるので家族連れに人気が高い。「おいCベリー」「かおりの」「紅ほっぺ」「やよいひめ」「桃薫」、そして「かなみひめ」といった6品種の味くらべをするのも、他のイチゴ農園ではなかなかできない楽しみ方ではないだろうか。

 自然を満喫しながら、思いっきりストレスを発散したいなら、滋賀県の「滋賀産業公園ブルーメの丘」もおすすめだ。滋賀県の魅力は琵琶湖だけではない。ブルーメの丘は滋賀県湖東の日野町にある、酪農をテーマにした体験型農業公園だ。年中、四季の花々が咲き誇る園内では、かわいい動物たちと触れあったり、パンやソーセージ作りや、花を使った体験などの手作り体験が楽しめる。また西日本最大級の高さ17メートルもある巨大なドイツ製アスレチック「アルプスジム」は、巣ごもりの運動不足解消にももってこいだ。家族連れでもカップルでも、はたまた高齢の夫婦でも、思い思いの楽しみ方で自然が満喫できるおでかけスポットとして、関西圏では人気が高い。

 Go To キャンペーンは一時停止となっているものの、ここで紹介した施設だけでなく、感染防止対策を徹底して、安全に配慮している施設やイベントも多い。普段通りとはいかないまでも、主催者と利用者が互いに細心の注意を払いながら、冬のシーズンを元気に明るく過ごしたいものだ。(編集担当:今井慎太郎)