拉致問題考える国民のつどい 来月、神戸で

2021年01月07日 06:46

 加藤勝信官房長官は5日の記者会見で、2月14日に兵庫県神戸市の県公館大会議室(神戸市中央区下山手通4-4-1)で政府・兵庫県・神戸市共催の拉致問題を考える国民のつどいin兵庫・神戸を開催する予定と発表した。入場無料、事前申し込みが必要。

 加藤氏は「国民のつどいでは拉致被害者の有本恵子さんのお母様で、昨年2月に御逝去された有本嘉代子さんを偲んで、有本明弘さん(恵子さんの父)が訴えをされるほか、拉致被害者・特定失踪者の御家族(横田めぐみさんの弟・拓也さんと秋田美輪さんの姉・吉見美保さん)が訴えられます。申し込みは5日から可能」と案内した。

 つどいでは北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)会長の西岡力さんが「全拉致被害者の即時一括帰国を実現するために」と題し講演する。

 加藤氏は「北朝鮮による拉致問題は菅内閣においても最重要課題。認定有無にかかわらず、全ての拉致被害者の方々の一日も早い帰国の実現に向け、御家族の皆様にしっかりと寄り添いながら、あらゆるチャンスを逃すことなく全力で行動していきたい」と語った。

 拉致を巡って政府は来年度予算案に情報収集・分析体制の強化などの経費や北朝鮮向け放送関連経費に10億1400万円を計上。また拉致問題理解促進経費に1億9600万円を計上したほか、今回のような地域自治体などとの協力による集会などの経費に1700万円を充てている。拉致問題関連経費は総額で17億2500万円として、今年度より3200万円増額し、拉致問題に取り組む姿勢を予算でも示した。(編集担当:森高龍二)