応札22円に問題あると考えなかった 防衛相

2021年01月29日 06:23

 岸信夫防衛大臣は27日の参院予算委員会で中国や北朝鮮などの新型ミサイルに対する衛星監視技術の調査研究事業公募に三菱電機が「22円」で応札、防衛省が同社と契約したことについて、立憲民主党の白眞勲議員から「(22円の応札)おかしいと思わないのか。安ければいいという考えではなく、入札制度を見直すべきではないか」と質され「確かに安値ではあるが契約の履行に問題がないということで契約した」などと答えた。

 岸大臣は「従来から契約の積算の内訳は公表していない。控えさせていただく」と開示を拒否。「22円について問題があるとは考えなかった」などと常識では考えられない答弁になった。これに白議員は納得できないとして理事会での協議を求めた。

 また安倍内閣時から目立つ「本予算に入れるべき経費」を補正予算に入れることで増大する防衛費を少しでも少なく見せる手口。白議員は3次補正予算でも自衛隊の飛行機や潜水艦など防衛装備品の安定購入経費として2816億円が含まれていることを指摘し「本予算に入れるべきものを前倒しすることで少なく見せている」と問題視した。(編集担当:森高龍二)