菅義偉総理は27日の参院予算委員会でも野党から3次補正予算をコロナ対策重点にシフトするよう組み換えを求められたが「必要な予算について、しっかりと手当てしている」と応じる姿勢は見せなかった。
立憲民主党の蓮舫参院議員はこの日の質問で「私たちの組み換えを全て認めろとは言いません。ただ困窮している生活者への支援、あるいは持続化給付金、私たちが出している法案。それらに賛成していただけませんか。あるいは政府から出していただけませんか」と要請した。
また医療に関しても蓮舫議員は「基礎疾患を抱える人に対するPCR検査の拡充が42億円。1848万人いる75才以上の人口のうち45万人分にすぎない。院内感染を防ぐ措置のための予算が1病院あたり100万円で計212億円」などを挙げ「GoToキャンペーン予算は約1兆円、グリーン化基金約2兆円」の補正内容はおかしい、と指摘したが、菅総理の姿勢は一切変わらなかった。
立憲の枝野幸男代表は党常任幹事会で菅総理の姿勢に「覇気というか、やる気が感じられない残念なやりとりが多かったと言わざるを得ない」と問題視した。また時短要請に応じている事業者に対する補償に関しても「事実上の補償にしっかりと財政上の措置を事業規模等に応じてやらせなければならない」と政府に決断を迫っていくことを強調した。(編集担当:森高龍二)