メルセデス・ベンツ、8年ぶりにフルモデルチェンジした新型Sクラス発売

2021年01月31日 09:21

2020 / 09 S-Class W/V223 Campaign RGB

新しい「Mercedes S-Class」のエクステリア シンプルかつクリーンでありながら、存在感を放つ

 メルセデス・ベンツ日本が、メルセデスの最新技術を詰め込んだ新型車を発表した。発表されたのはメルセデス最上級モデルの新型「Sクラス」だ。このSクラスは、いつの時代でも、ラグジュアリーサルーンのベンチマークとして世界の注目を常に集めてきたモデルだ。発表と同時に受注受付を開始した。

 新型Sクラスにも今後の高級車の手本となり得る、最新の技術がいくつも搭載されており、なかには乗車の際にスマートキー持って車両に近づくと自動でドアハンドルがせり出してくるなど、TVのワイドショーが喜びそうなギミックに近い装備もある。

 今回、8年ぶりにフルモデルチェンジを実施した新型Sクラスは「センシュアルピュリティ(官能的純粋)」を追求してデザインし、人間中心の最新技術、安全性の更なる追求など現代に求められるラグジュアリーを再構築し、その充実を図った意欲的なモデルだという。

 そのエクステリアは写真で判断していただくとして、前面投影面積は僅かに拡大しながらも、Cd値は最小で0.22として、世界最高水準のエアロダイナミクスを実現。省燃費性能も優れるという

 インテリアデザインもデジタルとアナログの美しい調和を図った意匠となった。インストゥルメントパネルを覆うウッドトリムは大幅に面積を広げ、高級感を演出し、ドアパネルまで回り込むデザインとすることで、一体的で包まれているような感覚を与える。

 ステアリングホイールは、メルセデス最新世代が採用された。エアバッグを内蔵しながら非常にコンパクトに仕上げられた中央部。造形はシンプルでありながらラグジュアリーな演出で、ウッドステアリングはさらに上品にみせる。

 新型Sクラスには、世界で初めて助手席の機能に影響を与えない後席左右の「リアエアバッグ」を搭載し、後席の乗員の安全性を向上させた。このエアバッグは前席のシートバックの裏側に格納される。シートベルトの拘束機能を補完し、乗員の頭や首を支えることで、負荷を大きく軽減する。乗員の傷害の可能性を減らす「SRSベルトバッグ」および座面の前部を跳ね上げることで前面衝突時の乗員の潜り込みを防止する「クッションエアバッグ」と組み合わせることで一層の後席安全性を高める。

 メルセデス・ベンツの自動運転開発の次のステップとなる技術は、一般道での安全運転支援はもちろんのこと、特に高速道路での運転支援機能により、ドライバーにかかる負担を大きく軽減するシステムだ。

 さらに顔や声、指紋によってドライバーを見分け、自動でシートやハンドルの位置が調整し、それぞれのドライビングポジションに移行する。

 また、世界初の機能としてフロントガラスにAR(拡張現実)の技術をナビシステムに採用。ドライバーの目の前に進むべき方向をAR表示することで複雑な道でも分かりやすく示す。

 パワートレーンは当面、S 400 d 4MATICとS 400 d 4MATIC ロングには、最高出力330ps(243kW)、最大トルク700Nmと、メルセデス乗用車のクリーンディーゼルエンジンの中で最高水準の出力を誇る3リッター直列6気筒ディーゼルエンジン「OM656」を搭載する。

 また、S 500 4MATICとS 500 4MATICロングには、コンパクトな3リッター直列6気筒ガソリンエンジンに「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」、「48Vボルト電気システム」などの技術を搭載。エンジン単体で最高出力435ps(320kW)、最大トルク520Nmを発生させ、出力22ps(16kW) 、最大トルク250Nmを発生する電気モーター「ISG」と「48V電気システム」により、従来のハイブリッド車のように高い効率性と力強い加速を実現する。

 パワーユニットのラインアップは未だ少ないが、今後充実するのがメルセデス流。当面の価格は1293.0万円から2040.0万円。(編集担当:吉田恒)