萩生田光一文部科学大臣は16日の記者会見で東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の会長について、組織委の理事会で決めることを踏まえたうえで、記者団から、どのような人物が適任と思うかと問われ「理想論を言えば、国内外にきちんとした手腕を発揮できる、リーダーシップを発揮できる方が望ましいと思う。また(今回の会長辞任の経緯を踏まえれば)オリンピック憲章の大切さをしっかり理解した人になってもらう必要があると思う」と語った。
そのうえで萩生田文科大臣は「会長には、まったく門外漢の人よりは、スポーツやオリンピックに精通している方に就任いただくのがスムーズではないか」と語った。
その組織委は16日、会長候補者検討委員会の初会合を開き、会長候補選びを5点の観点から実施する旨を発表した。
それによると(1)オリンピック・パラリンピック、スポーツに対する深い造詣があること(2)ジェンダー・イコーリティー、ダイバーシティ、インクルージョンなどオリンピック憲章や東京大会の理念を実現し、それを将来にレガシーとしてつなげていくことができる人であること。
また(3)国際的な活動の経験があり、国際的な知名度や国際感覚があること。(4)東京大会のこれまでの経緯や準備状況について理解していること(5)組織運営能力や多様な関係者の調和を図る調整力を備えていること、としている。こうした観点から早急に候補者の検討を進めるとしている。国内外の多くの方が納得、歓迎する人物の選考が期待されている。(編集担当:森高龍二)