加藤勝信官房長官は26日の記者会見で、閣僚懇談会で「国家公務員の服務規律の確保」を求めたと語った。
加藤官房長官は「国家公務員には一人一人が国民全体の奉仕者であることを自覚し、職務遂行に当たっては服務規律を遵守するとともに、国民の立場に立ち、高い気概、使命感および倫理観を持って全力で職務を遂行することが求められている」とした。
そのうえで「今般、他の職員の範たるべき幹部職員の倫理法違反事案が発生したことは極めて遺憾であり、総務省及び農林水産省における事案を踏まえ、各府省においては全ての職員に対し、利害関係者との間の行為の規制等を定めた『国家公務員倫理法』及び『国家公務員倫理規程』の周知徹底を図り、適正運用に努めるように求めた」としている。
農水省では大手鶏卵生産業者「アキタフーズ」(本社・広島県)を巡る汚職事件に関連し、枝元真徹事務次官ら6人がそれぞれ数万円の接待を受けていたとして懲戒処分や訓告処分を受けたほか、総務省では菅総理の長男・菅正剛氏が勤務する東北新社側から審議官ら幹部ら10人を超えて供応接待を受けていたことが明確になり、懲戒処分や訓告処分を受けた。(編集担当:森高龍二)