岸信夫防衛大臣は2日の記者会見で記者団から中国国防省が1日、海警局の公船が頻繁に領海侵入していることについて「自国領海で法執行活動を行っており、今後も常態化していく」というようなコメントを出したが、受け止めをと聞かれ「尖閣諸島は歴史的にも国際的にも国際法上にも疑いのないわが国の領土」と強調。「有効に支配している」と述べた。
そのうえで「尖閣諸島周辺のわが国の領海周辺で、領海で独自の主張に基づいた海警船舶の行動、活動自体は国際法違反であり、断じて受け入れることはできない」とした。
岸大臣は「国民の生命・財産、わが国の領土・領海・領空を断固として守り抜くという方針の下、引き続き、緊張感を持って関係省庁とも連携し、情報収集を進めるとともに、尖閣諸島周辺の警戒監視に万全を尽くしていきたい。中国に対しては冷静かつ毅然と対応していきたい」と答えた。
中国海警局の公船が領海侵入した日数は2月だけで6日あり、4年半ぶりの高水準になっている。(編集担当:森高龍二)