北発射のミサイルは新型弾道ミサイル 岸防衛相

2021年03月28日 08:46

 岸信夫防衛大臣は26日の記者会見で、25日朝、北朝鮮が発射した弾道ミサイルについて「これまでに発射されたことのない新型の弾道ミサイル」と発表した。

 ミサイルは「朝鮮労働党第8回の大会にあわせて開催された1月14日の軍事パレードに登場したものと同系統で、5軸のTELのものとみられている」と述べた。

 そのうえで「岡真臣防衛政策局長と先方ヘルビー国防次官補代行は25日夜、電話で意見交換を行い、今般の北朝鮮による弾道ミサイル発射は、わが国を含む周辺地域と国際社会の平和と安定を脅かす行為であるという認識を共有し(1)引き続き日米韓3カ国で緊密に連携していくこと(2)国連安保理決議の履行を確認するため、日米を含む各国が実施している取り組みが重要であることを確認した」と述べた。

 岸大臣は「先日の『2+2』や防衛相会談を含め、日米間では北朝鮮の核・ミサイル問題について、安保理決議の完全な履行を確認することの重要性を一貫して確認してきている。引き続き、米国と緊密に連携していく」考えを強調した。
 
 岸大臣によると北朝鮮は25日午前7時4分頃と7時23分頃に東海岸の宣徳(ソンドク)付近から東方向に発射した模様で、従来から保有しているスカッドの軌道よりも低い高度(100km未満)で、いずれも約450km飛翔したと推定される、としている。いずれも日本の排他的経済水域外に落下したと推定されている。(編集担当:森高龍二)