立憲民主党の枝野幸男代表は23日の党富山県連大会にオンライン参加し、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が「五輪の夢実現に誰もがいくらかの犠牲を払わなければならない」などと発言しているとの報道を受け、平和の祭典」を開くのに「誰もがいくらかの犠牲を払わなければ」と変異ウイルスで命のリスクが高い中でのバッハ会長発言に対して「命を犠牲にしてまで五輪に協力する義務は誰にもない」と断じた。
枝野代表は「命を犠牲にしてまでも五輪に協力しろ、などと迫る権限は誰にもない」とも述べて、バッハ会長の発言を強く非難した。
蓮舫代表代行も同日、ツイッターで「海外由来の変異株が猛威を振るい、高齢者ワクチンが7月に終わるかも見えず、現役世代や子どもへのワクチン接種は全く見通しが立たない中、海外から数万人の訪日。日本人が犠牲を強いられることはあってはいけません」と発信。「東京五輪・立ち止まる」「命と暮らしを守る政治」を訴えた。
川内博史政調会長代行はバッハ会長が五輪開催直前の「7月12日までに来日する」とのAFP通信報道を受け「オリンピック憲章を読み返すことをお勧めする」とツイッター発信した。
バッハ会長の発言にネット上では「政府や組織委員会が抗議しないのは異常だと思う」「利権まみれのオリンピックはうんざりです。日本人の命と引き替えに強行開催する発言には、唖然としました」「もし感染爆発が起きた場合IOCはどう責任を取るつもりなのか」「東京五輪でIOCに入る全額を新型コロナ対策の為に後進国に配布しますと表明してみては如何でしょうか」など批判やIOCへ疑問の声があがっている。(編集担当:森高龍二)