パンデミックの中、五輪開催そのものに異常さがある中、「スポンサー契約で決まっている」などとして、競技会場売店での酒類販売が検討されているという報道に批判の声が相次いでいる。非常識を超え、「愚行」としか言えない、救いがたい、組織委をはじめとした『利益優先』集団との批判もある。販売ならコロナ対策より利益優先とスポンサーのイメージダウンにもなりそう。
飲酒を認めることになれば「会場内でのマスクの常時着用・大声の禁止・アナウンスなどでの混雑回避・分散退場などを実施。直行直帰の要請や都道府県を跨ぐ移動の際の注意点を提示する」(IOC、組織委など5者協議合意事項)こと自体が遵守されなくなる危険性が高くなる。
観戦でメダル獲得がかかったシーンになれば、自然に競技会場がエキサイトする危険性があるのに、アルコールが入ればルール違反、マナー違反も予想される。組織委は観客向けガイドラインとの整合性、実効性にどこまで責任を持てるのか。お題目のように五輪関係者らが口にする「安全安心の大会」を実質担保するために「会場での飲酒、酒類販売」は全面禁止の措置をとるべき。
立憲民主党の蓮舫代表代行は22日ツイッターで「飲食店、スポーツバーなどには厳しい制限。路上のみの若者を厳しく批判。他方、五輪会場は『別枠』。何度も言います。おかしいでしょう」と組織委の種類販売の検討事態を強く非難した。検討事態が論外。(編集担当:森高龍二)