資金凍結などで香港の「リンゴ日報」を停刊に追い込んだ中国政府の言論弾圧行為に対し、日本共産党の志位和夫委員長は24日、ツイッターで「中国政府の蛮行に強く抗議する」と正面から中国行為を非難した。田村智子副委員長も「人類史に逆行」と痛烈に批判した。
志位委員長は「国家安全維持法によって、リンゴ日報に弾圧を加え、停刊に追い込み、香港の言論の自由を圧殺した中国政府の蛮行に強く抗議する」と発信。
そのうえで「中国が自らも賛成した表現・報道の自由など、人権保障の国際的取り決め、国際公約である『一国二制度』に背く人権弾圧を即時中止することを厳重に求める」と国際公約になっている『1国2制度』を遵守するよう訴えた。
中国の香港・台湾・自国の新疆ウイグル自治区での少数民族に対する人権弾圧行為を巡っては日本共産党の田村智子副委員長も地方選挙の街頭演説で「中国共産党と同じといわれるのがほんとに悔しい。全く違う」と強くアピール。
今回の「リンゴ日報」問題に関しても「新聞社の幹部が逮捕され、資金が政府に凍結される。法に則ることが『民主主義』だという中国政府に、それは人類史の逆行であると告げたい。民主主義を壊す法律を許してはならない」と強く抗議するコメントをツイッター発信した。そのうえで「立法府に託された責務を深く自覚したい」と。
田村副委員長は「(中国政府による)新疆ウイグル自治区での弾圧、香港(民主主義運動)への弾圧、台湾への嫌がらせ。『こんなことは止めるべき』と大使館を通じ、中国政府に直接ものをいう、中国共産党に直接ものをいう、こんな政党は日本共産党以外にあるでしょうか」とも訴えていた。(編集担当:森高龍二)