武田良太総務大臣は10日の記者会見で救急搬送困難事案が増加している案件について「直近週の件数ではコロナ前である2年前の同時期と比較して約2.2倍と高い水準にあるなど大変厳しい状況となっていると認識している」と語った。
そのうえで「現場の消防機関からは搬送先選定に長時間要した事案や搬送中、命に関わる重篤な事案は発生していないと聞いているが、さらに感染者が増加すると対応に長時間を要する事案が大幅に増加するなど、厳しい状況も懸念される。今後の推移を十分に注視していく必要がある」と語った。
また、五輪期間中に選手への誹謗中傷がSNSで相次いだ問題について、武田大臣は「 個人の人格を傷つける誹謗中傷はあってはならない。言語道断と考えている」と断じた。
そして「SNS上の誹謗中傷への対策では昨年9月にとりまとめた政策パッケージにもとづき、ICTリテラシー向上のための啓発活動、プラットフォーム事業者による削除等の取り組み促進とその継続的なモニタリング、相談対応の充実のための体制整備を推進しており、引き続き、推進していく。また、迅速な被害者救済のために匿名の発信者を特定するため、プロバイダ責任制限法の改正を本年4月に行い、施行に向けた準備を進めている」と積極的な取り組みを強調した。(編集担当:森高龍二)