自民党総裁選挙管理委員会は26日、来月29日投開票(告示17日)で総裁選挙を実施することを決めた。党員・党友投票を含めた完全な形での選挙を予定しており、菅義偉総裁は再選を目指す。都議選はじめ菅総理膝元での菅氏直々の支持表明での横浜市長選でも厳しい自民情勢が続いている折から、総裁選挙で自民への国民の関心を呼び込みたい狙いも見え隠れする。
総裁選挙では二階俊博幹事長が菅総裁支持を強く打ち出している。横浜市長選挙の結果を踏まえての24日の記者会見でも、菅総裁支持に変わりないかとの記者団の問いに「もちろん、変わりない」と答えた。また、二階派として支持するのかとの問いには「当然のことではないか。愚問です」と答えた。二階派は全面支持の構え。
一方、岸田文雄前政調会長は同日、総裁への再挑戦を表明。総裁選挙には、ほかにも高市早苗元総務大臣、下村博文政調会長が挑戦の意向を示している。
二階幹事長は選挙になることに関して「民主主義の政党ですから、当然あって然るべきと思いますが、党がまとまっていくということも大事なことと思っています」(24日)とけん制の姿勢を見せた。
党内には「菅総裁の下で衆院選を戦えない」との声もある中、国会議員票(383票)と党員・党友票(383票)の獲得競争は熾烈なものになりそうだ。(編集担当:森高龍二)