タリバンが公約守るか行動を見ていく 菅総理

2021年09月28日 06:06

 菅義偉総理は国連総会での一般討論演説で、アフガニスタン、北朝鮮、ミャンマー問題に触れ、特に国内情勢が不安定なアフガニスタン問題では「アフガニスタンが再びテロの温床になることを食い止めなければならない。人道支援機関の安全な活動を確保し、女性などの権利を守ることが重要」と訴え、関係国・機関と連携しながら「タリバンがこれまでに公言した約束を守るか否か行動を見ていく」と語った。

 北朝鮮に関しては「さきの弾道ミサイル発射は安保理決議の明白な違反であり、非難する」とした。そのうえで「北朝鮮による最近の核・ミサイル活動は我が国、地域、国際社会の平和と安全を脅かすもの。北朝鮮が外交的取組に関与し、非核化についての米朝間の対話が進展することを強く期待する」と述べた。

 ミャンマーに関しては「民主主義や人権の実現というミャンマーの人々の希望を後押しする努力を惜しまない」と述べ「事態の打開に向けたASEANの取組を力強く支持するとともに、国際社会と緊密に連携していく」とアピールした。

 アフガニスタン情勢を巡っては戦場のカメラマン渡部陽一氏は直近の情勢をツイッターに投稿。それによると「タリバンの武闘派ハッカーニ・ネットワークと連帯を組む国際テロ組織アルカイダの戦闘員がアフガニスタン国内で勢力拡大の兆候」(21日)「タリバン暫定政権は追加閣僚に少数派の選出を発表。敵視する少数派シーア派ハザラ人の代表を保健副大臣代行に登用。多様性をアピールするもタリバン幹部による権力独占は維持」(22日)と発信している。(編集担当:森高龍二)