高市政調会長で選択的夫婦別姓遠ざかる党内議論

2021年10月03日 09:25

 自民党の岸田文雄総裁がUR口利き疑惑で説明責任を果たしていない甘利明党税制調査会長を党幹事長に据える人事情報に、立憲民主党の蓮舫代表代行が早速、岸田氏の役員人事に疑問を投げた。

 蓮舫氏は岸田氏が総裁就任記者会見で語った言葉を取り上げ「生まれ変わった自民党、国民に丁寧に説明すると、穏健な政治を主張された岸田自民総裁。幹事長に甘利さん、ですか」と呆れた感満載のツイッター投稿。やはり「自民党は変わらない、変われない」(枝野幸男代表)ということのようだ。

 政調会長には選択的夫婦別姓制度に真っ向反対している高市早苗元総務大臣を就任させるとの報道が出ている。高市氏の就任で「選択的夫婦別姓」などジェンダー平等への党内議論で統一は遠ざかり、道も険しくなるもよう。

 また河野太郎行革担当大臣を党広報本部長に就任させるようだが、就任すれば総選挙で原発・エネルギー政策広報で不本意な情報提供を展開しなければならないことになりそうだ。自民党がどのように「生まれ変わるのか、生まれ変われないのか」。党の人事発表を注視したい。(編集担当:森高龍二)