小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火により、沖縄や鹿児島などで軽石漂流による被害が生じている問題で、磯﨑仁彦官房副長官は29日、「噴火にかかる関係省庁会議」で被害状況確認と対応に万全を期すことを確認したとし、具体の説明をした。
磯﨑官房副長官は(1)港湾又は漁港等に漂着をした軽石につきましては、災害復旧事業等として、しっかりと支援する(2)港湾・漁港以外のところの海岸に漂着した軽石も、環境省の補助事業を活用し、回収に努める。
(3)漁船や漁業の被害は漁業保険制度で適切に支援する(4)現場を航行する船舶等に対しては海上保安庁により、航行の警報、海の安全情報を提供するなど安全確保に努める(5)海面に漂流する軽石が今後、我が国の広い範囲に漂着するおそれがあるため、引き続き遺漏のないように対応する、とした。
海上保安庁第11管区海上保安本部はHPで沖縄島周辺の軽石漂流状況を逐次、情報提供し、航行船舶に注意を促している。(編集担当:森高龍二)