自民、維新など改憲勢力が前のめりに衆参両院の憲法審査会での審議を進めたい姿勢を見せる中、日本共産党の小池晃書記局長は22日の記者会見で「憲法審査会はただ単に憲法を議論するという場ではなく、改憲発議を役割としている。このことは国会法で明確になっている。改憲発議を役割とする憲法審査会を動かす必要はないという立場にいささかも変わりない」と憲法審査会で議論する必要はない、と断じた。
小池氏は「今回の総選挙でも憲法が議論されたのか、国民の中から改憲を進めることが大きな選挙争点になったのかというと(そうではない、とし)、共同通信のトレンド調査でも9項目ぐらい政策課題を掲げて、どれが重要政策ですかとの問いに、一貫して最下位が憲法改正だ」と改憲を重要政策課題と国民はしていないと説明。「憲法審査会を動かす必要はまったくないのではないか」と語った。
また立憲民主党代表選挙に立候補している4候補も「改憲ありきの議論は(皆さん)反対と否定されている。維新が言われているような、今度の参院選挙で改憲の国民投票などということは断じて許されない」と維新の主張に真っ向反対した。
小池氏は「私たちは憲法そのものの議論は必要だし、予算委員会はじめ委員会で、憲法に基づく政治が行われているのかどうか、議論は徹底的にやってきている。そういったところで議論していけばいいわけで、改憲発議を役割とする憲法審査会を動かす必要はないという立場にいささかも変わりない」と明言した。(編集担当:森高龍二)