岸田文雄総理は22日、読売国際経済懇話会で講演し、来月開かれるNPT(核兵器不拡散条約)運用検討会議について「(これを)実際に動かすことこそ、現実的な核軍縮・不拡散への歩みであると信じている」と語り、「しっかり取り組んでいきたい」と述べた。
岸田総理は「NPT運用検討会議、結局延びて、前回から7年近く経つが、前回のNPT運用検討会議、私は外務大臣として臨んだ。日本の外務大臣としても10年ぶりに臨んだが、核兵器国と非核兵器国の対立を解消することができず、合意文書一つ成立させることができずに終わってしまった、大変残念な思いをした」と振り返った。
そのうえで「NPT運用検討会議、核兵器国と非核兵器国の議論の中で、現実を変えようとしたならば、核兵器国を巻き込まなければ、核兵器国を変えなければ、現実は変わらない、こうした思いを、外務大臣時代、度々感じ、大変残念な思いを度々感じた。この経験からしても、核兵器国が参加しているNPT運用検討会議を実際に動かすことこそ、現実的な核軍縮・不拡散への歩みであると信じている」と強調した。(編集担当:森高龍二)