日本共産党の志位和夫委員長は3日、使途公開しなくてよい官房機密費「政策推進費」の支出額が菅内閣で12億4000万円に上っていたことや当時の官房長官・加藤勝信氏が昨年10月1日の退任日当日に8500万円を自身が管理する金庫に移していたと報じた党機関紙赤旗の内容を踏まえ「退任会見の日にも8500万円を支出って、どう考えてもおかしなことだ」とSNSで投稿。「官房機密費について、公開ルールが必要」と発信した。
官房機密費の公開の在り方については民主党政権下の野田内閣時代に当時の官房長官だった藤村修氏が公開の在り方(私案)をまとめて議論していく方針を示していた。しかし総選挙で自民党が政権を奪還したとたん、官房機密費公開の在り方に対する議論が立ち消えになった。
赤旗は菅義偉氏が総理当時、日本学術会議推薦の委員6人を任命拒否した問題を巡っての国会答弁で「日本学術会議は年間、約10億円を使っている。国民に理解される存在でなければ」と強調していたことを踏まえ「自身の内閣では、それを超える多額の使途秘匿金を使ったことになる」と提起。官房機密費も税金である以上、何らかの透明化ルールを議論することが求められよう。(編集担当:森高龍二)