岸田文雄総理は10日、公明党の山口那津男代表と会談後に記者団に、夏の参院選での選挙協力に向けて自公の幹事長・選挙対策委員長、幹事長・国会対策委員長をフル活動し、選挙、政策の両面で緊密に連携していくこと、両党の連携を党内で徹底することを確認したと語った。山口代表も会談後に両党の結束強化を確認した、と語った。
選挙を巡っては候補者への「相互推薦」に難が残っている。岸田総理は「両党の幹事長・選挙対策委員長において詳細を詰めていくことになると考えている」とした。
岸田総理は山口代表に自身から会談をお願いしたとし「最近、自公間では様々ないきさつにより隙間が生じていると言われた場面もありましたが、国難とも言える危機的状況に直面し、政策においても、選挙協力においても、政権与党たる自公の間では、いかなる隙間も許されないと考える」と会談を求めた理由を述べた。
岸田総理は「ロシアのウクライナ侵略、エネルギー市場の急騰など様々な緊迫場面に直面しており、事態の展開次第では、世界も、我が国も戦後最大の危機に陥ることになる」として、自公連携強化での安定政権維持の必要を強調した。(編集担当:森高龍二)