露海軍艦艇10隻 津軽海峡~太平洋側へ航行

2022年03月13日 09:54

 岸信夫防衛大臣は11日の記者会見で、昨日から本日にかけてロシア海軍艦艇10隻が、津軽海峡を太平洋側から日本海に向けて航行したことを海上自衛隊が確認したと発表した。

 岸大臣は「ロシア海軍は2月以降、ウクライナ周辺におけるロシア軍の動きと呼応する形で、ロシア軍が東西で活動し得る能力を誇示するため、オホーツク海等において大規模な海上演習を行っている」とし、今回の10隻についても「海上演習に参加していたものと考えられる」と述べた。

 岸大臣は「ロシアによるウクライナ侵略は国際秩序の根幹を揺るがす行為であり、日本政府としても厳しく非難してきているが、このような情勢の下、わが国周辺においてロシア軍の活動が活発化していることは懸念すべきものだ」と強く懸念を示した。

 岸大臣は「わが国として重大な懸念を持って注視している」とし「外交ルートを通じて関心表明を行うとともに、防衛省としても、ウクライナ情勢を含むロシア軍の活動について、引き続き、緊張感をもって情報収集・警戒監視を実施していく」考えを述べた。

 岸大臣はこの日の会見で、ロシアのウクライナ侵略行為に対し「ロシアの力による一方的な現状変更という国際秩序の根幹を揺るがす蛮行に対して、国際社会と結束して毅然と行動していく」と蛮行という言葉で最大の非難を示した。また「ロシアは北方領土における軍備を強化している。防衛省としては北方領土を含めた極東地域におけるロシア軍の動向について引き続き注視していく」とロシアの動向を注視する考えを述べた。(編集担当:森高龍二)