文化庁移転 来年3月から京都で業務

2022年05月23日 14:51

 来春の京都市への文化庁移転を踏まえて京都を訪ねた岸田文雄総理は21日、文化庁移転について「来年3月27日に文化庁長官を始め京都の新しい文化庁での業務を開始する」とし「職員の移転については大型連休明けの5月15日に大半が移転することを目指す」と時期を示した。

 岸田総理は京都への文化庁移転の意義について「京都は古くから伝統文化を大事にしながら新たな文化を国内外に発信し続けている。こうした歴史を重ねてこられた。こうした京都に文化庁が移転するということは、単に東京の一極集中是正にとどまらずに、文化芸術のグローバルな展開、文化芸術のDX(デジタルトランスフォーメーション)化、観光や地域創成に向けた文化財の保存活用、こうした新たな文化行政を一層進める上で大きな契機になる」と期待を寄せた。

 移転に伴っての国会対応などの課題に関して岸田総理は「東京に残っているスタッフと連携しつつ、リモートで業務を進めるなどDX化を進めることによって、こうした課題にもしっかり対応していきたいと思っている。デジタル庁を司令塔としながら、各府省のシステム統合も進めており、働き方改革にもつながるのではないかと期待もしている」とした。(編集担当:森高龍二)