岸田文雄総理は12日開いた日本博総合推進会議で「文化庁を中心に、関係省庁一体となって、2025年の大阪・関西万博に向け、日本博2.0により、社会をシフトアップしていくよう積極的な取り組みを進めて」と指示した。
会議で岸田総理は「日本の文化・伝統・芸術は長い歴史の中で育まれた比類なき素晴らしい宝。脈々と伝わるこれらアートやエンタメ等を世界へ発信していくことはますます重要」と強調した。
そのうえで「本日報告のあったグローバル展開、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進、担い手の基盤強化、文化財の保存・活用の4本柱を軸に関係省庁を挙げて施策を検討し、できるものから速やかに実行を」と要請した。
岸田総理は「日本博2.0は日本の美と心を中核としつつ、様々な方々の参画で新しい価値創造を進め、文化の力で社会課題の解決と経済社会の新しい成長に挑戦する重要な政策だ」との考えも強調した。
会議は2025年の大阪・関西万博(日本国際博覧会)の機運醸成、インバウンド需要回復、国内観光需要の喚起などを目指している。(編集担当:森高龍二)