岸田文雄総理は24日の日米豪印首脳会合の議長国としての記者会見で、米国主導で立ち上がったインド太平洋経済枠組み(IPEF)について「米国によるインド太平洋地域への積極的なコミットメントを示すもので、歓迎し、支持する」と評した。
この中で、岸田総理はIPEFには米国、インドが入っており「RCEPやCPTPPにはインドは参加していない。IPEFにはアメリカやインドが参加している。これは一つ大きなポイントではないか」と意義づけた。
また「インド太平洋地域における経済成長は持続的で包摂的なものでなければならない。持続可能で包摂的な経済成長をインド太平洋で実現していく取り組みであり、参加国の間で議論を深めて具体的な成果を目指していく、これがIPEFの基本的な考え方だと思う」との認識を示し、期待した。
岸田総理はそのうえで「CPTPPにおいては物品及びサービスの貿易投資について高水準の自由化を目指す、幅広い分野で21世紀型のルールを盛り込んでいるなど、ルール重視、透明性、公平性などを併せ持った先進的な経済連携とされているわけで、こうした従来の取り組みについても、我が国としては米国のTPP(環太平洋パートナーシップ)復帰等が望ましいと思っているし、米国に対して是非復帰してもらいたいという働き掛けはこれからも続けていきたい」とTPP復帰へ日本として働きかけていく考えも改めて示した。(編集担当:森高龍二)