岸田文雄総理は30日までに岐阜県を訪ね、超電導リニアに試乗。リニア実現へ政府としても支援へ強い思いと期待感を示した。
岸田総理は28日の岐阜訪問で「時速500キロメートル走行についての安全性能・走行性能について説明を受けた」としたうえで「東京・名古屋・大阪の3大首都圏を一つの経済圏にする。デジタル田園都市国家構想を推し進める上からも重要な基幹インフラだ」とした。
岸田総理は「品川・名古屋間においては静岡県からの要請を受けて、環境保全に関する国の有識者会議を速やかに設置したい。水資源対策と併せて課題解決に向けた取り組みを進め、整備環境を早期に整える。こうした有識者会議等を通じて環境整備に努めていきたい」とした。
また「全線開業前倒しを図るため、建設主体が行う環境影響評価について、来年から建設主体が着手できるように沿線自治体と連携しつつ、必要な指導・支援を行っていきたい」と政府としてもリニアの早期実現へ支援に取り組むとした。
リニアはJR東海が2027年に東京―名古屋間、45年に大阪―名古屋間の開通を目指して取り組んでいる。岸田総理は「これを最大8年前倒しするため、2016年に政府として財政投融資を活用し、3兆円の貸付を行った」と期待感を示した。(編集担当:森高龍二)