来年、広島でG7の意志 歴史に残る重みで示す

2022年06月28日 06:36

 岸田文雄総理はドイツの日刊紙・フランクフルターアルゲマイネ紙への寄稿文で「来年、G7議長国として広島でサミットを開催する。武力侵略も、核兵器による脅かしも、国際秩序の転覆の試みも、断固として拒否するというG7の意思を歴史に残る重みをもって示したい」と発信した。

 岸田総理は「各国首脳と緊密な連携を続け、実り多い議論ができるよう全力を尽くす決意」と来年のG7サミットに向けた意欲を示した。

 岸田総理は寄稿文で「ロシアのウクライナ侵略において、核兵器の使用が現実の問題として議論されていることを深刻に懸念している」とし「被爆地広島出身の総理大臣として、ロシアが行っているような核兵器の威嚇、ましてや使用は、決して許されないことを改めて強調したい。そこに向けた道のりは厳しいものだが、『核兵器のない世界』に向けた機運を再び高めるため、私自身、強い政治的リーダーシップを発揮していきたい。オラフ・ショルツドイツ首相を始めとした各国のリーダーと現実的な核軍縮に向けた道筋について、エルマウで、また、来年の広島G7サミットで具体的な議論を進めていきたい」と強調している。

 国連改革についても、岸田総理は「我が国は平和国家として、国連安保理改革を含む国連の機能強化に向けた議論を主導していく」とし「ドイツを始めとしたG7各国とも連携して、国際社会の新たな課題に対応したグローバルガバナンスの在り方についても模索していきたい」と自らの取り組み姿勢を示した。(編集担当:森高龍二)