7月に入ってから、新型コロナウイルスの新たな感染者が急激に増え続けており、旅行やイベント、飲み会などのキャンセルが相次いでいるようだ。
厚生労働省の発表によると、7月29日の全国の新規感染者数は22万1,409人。レジャー気分が落ち込んでしまうのも無理はない数字だ。
かわいそうなのは子どもたちだ。ゴールデンウィーク後の感染状況が落ち着いていたこともあり、今年は楽しい夏休みになりそうだと思っていた矢先の感染拡大。またもや巣ごもりの夏を余儀なくされそうだ。
現在のところ、まだ緊急事態宣言などの行動制限は出されていないので、外出すること自体は問題無いとはいうものの、やはり手放しで楽しむ気分にはなれないだろう。家の中で、何とか夏を楽しく過ごす方法は無いものだろうか。
そこでおすすめしたいのが、コロナ禍ですっかりお馴染みとなった「おうちアウトドア」だ。
積水ハウスの住生活研究所が、今年の夏に向け、全国の 20~60 代の既婚男女計 500 人を対象に実施した「自宅でのアウトドアに関する調査」によると、おうちアウトドアの中でもとくに人気が高いのは「バーベキュー」で、約4割の人が「興味がある、楽しみたい」と回答していることがわかった。中には、家族でキャンプ場やBBQ場に行ったことがない「おうち専門キャンパー」も多いというから、面白い。 コロナ禍でのおうち時間の楽しみ方としてだけでなく、自宅で楽しめる手軽さも人気の理由のようだ。積水ハウス住生活研究所ではこの結果から、おうちアウトドアはキャンプ未経験でも始めやすく、今後もコロナの状況に関わらず人気が継続すると推測している。
一方、おうちアウトドアにも課題はある。同調査によると、庭やベランダなど自宅の屋外空間で過ごす際に気になることは、「虫」が最多の58.2%。「近所迷惑」が49.2%、「外部からの視線やプライバシー」が 34.8%と続いている。虫は仕方がないとしても、プライバシーを確保できるウッドデッキやバルコニーなどがあれば、もっと気軽におうちアウトドアを楽しめるかもしれない。また近年、猛暑が顕著になっていることもあってか、「日焼け」「熱中症」と回答した人もそれぞれ3割以上となっており、直射日光を避けることも、おうちアウトドアを楽しむポイントとなりそうだ。
ちなみに、積水ハウス住生活研究所ではこれらの結果から、おうちアウトドアをより気軽に楽しむための4つの「幸せTips」を提案している。例えば、「直射日光を避けてリラックス」では、軒下空間の活用やパラソルやタープを使用することで直射日光を避けることができ、日焼けが気になる人も安心して快適に屋外で過ごせる。そのほか、室内からスムーズに出入りしやすい屋外空間にすることで、まるでリビングやダイニングの延長のように出入りしやすい屋外空間にする「おうちアウトドア空間への動線」。日陰を得られる樹木を植えたり、外部からの視線が気になる位置に植栽したりして日陰やプライバシー確保に役立つ「樹木の上手な活用」。そしてパラソルやテーブル、椅子などの「アウトドアグッズ専用の収納の確保」といったTipsも提案している。
家の新築や建て替え、リフォームするような場合はもちろん、住み慣れた家でも少しの工夫でおうちアウトドアをもっと楽しく、気軽に楽しむことができるだろう。海やプールもいいけれど、家族でワイワイとおうちアウトドアにもチャレンジしてはいかがだろうか。(編集担当:今井慎太郎)