今年の夏は電気代がコワイ・・・? 夏の “おうち時間“が増加傾向

2022年07月16日 09:26

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日中、家族はできるだけリビングなど一か所に集まって共に時間を過ごす、サーキュレーターや扇風機を併用する、温度設定を見直すなど、すぐにできる工夫の余地はある

 今年の夏はまた、特別に暑い夏になりそうだ。政府は、7月1日から7年ぶりに全国で節電要請を行い、電力需給は厳しい状況が続く。

 そんな中、住宅メーカー大手の積水ハウス株式会社が全国の 20~60代の男女計500 人 を対象に「住まいにおける夏の快適性に関する調査」を実施した。夏休みやお盆などの長期休暇に加え、久しぶりの外出自粛の緩和ムードも相まって、今年の夏はお出かけが増えそうなイメージがだが、調査に回答した約2人に1人が他の季節と比べて、夏場の日中は自宅にいる時間が増えると回答しているのは興味深い。

 とくに30代以上では、コロナ禍前よりも夏の外出を避けたいという気持ちが強く見られ、コロナ禍以前の調査と比べて7ポイントも増加している。暑い屋外よりも、快適なわが家で過ごしたいのが本音のようだ。

 とはいえ、気になるのは電気代だ。とくに昨秋から、エネルギー価格の上昇等によって、電気代の高騰が続いている。在宅時間が増えれば、家庭の電気代も当然かさみ、電力供給もひっ迫しかねない。

 同調査では、各家庭での電気代対策についても調査を行っており、その結果を見ると「エアコンを稼働させる時間帯を減らす」が32.8%、「エアコンを稼働する部屋(台数)を減らす(家族で一つの部屋に集まる)」が 26.4%、「エアコンとサーキュレーター、扇風機の併用」が 24.8%という結果になり、実際に、エアコンを使用している人のうち、80.1%がエアコン利用と同時にほかの空調機器を利用して、冷房効率を高めることに努めていることがわかった。

 コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えた方において、コロナ禍前と後の電気代についての質問では、回答者の61.9%が「電気代が上がった」と答えている一方、「電気代が変わらない」と回答している人も38.1%いる。両者の電気代対策を比較したところ、電気代が変わらないと回答した多くの人は「自然の風でエアコンを使用しない」という。ただ、電気代が高くなるからと、エアコンを停めて暑さを我慢することは、熱中症や脱水症などの危険も増えるため、「省エネエアコンに付け替える」、「サーキュレーターなどを併用して室内の空気を攪拌させる」、「リフォームやグリーンカーテン、すだれ等で窓の断熱性能を上げる」など、エアコンの効率的な利用を同調査では推奨している。

 皆さんの家庭でも、日中、家族はできるだけリビングなど一か所に集まって共に時間を過ごす、サーキュレーターや扇風機を併用する、温度設定を見直すなど、すぐにできる工夫の余地はあるのではないだろうか。(編集担当:今井慎太郎 )