浜田靖一防衛大臣は2日の記者会見で、来年度概算要求額が5兆5947億円+「100に及ぶ事項要求」になる事について「防衛力を5年以内に抜本的に強化することが必要であります。その第1歩となる令和5年度の概算要求では、わが国への侵攻そのものを抑止し、万一抑止が破られた場合にも対処可能な防衛力の構築に向けて必要な事業を要求」した結果だとした。
具体的に、浜田大臣は「スタンド・オフ防衛能力、総合ミサイル防空能力、無人アセット防衛能力、領域横断作戦能力、指揮統制・情報関連機能、機動展開能力、持続性・強靱性といった分野を中心に強化するとともに、防衛生産・技術基盤、人的基盤等の要素を重視していく」と強調。「必要な予算をきっちり確保する」とした。
浜田大臣は「現在、要求・要望枠の金額は事業毎に定まっているが、事項要求の内容や金額は今後の予算編成過程を通じて、防衛力強化の内容、規模、財源を3点セットで検討し、結論を得ることになるため、額について現時点で答えることはできない」と述べた。(編集担当:森高龍二)