SMSなど用いたフィッシングに注意を 金融庁

2022年09月28日 06:29

 金融庁はインターネットバンキングによる預金の不正送金事案が多発しているとして注意を呼び掛けている。警察庁調べで9月は1日~15日までの間に184件、1億6900万円の被害が発生している。

 SMSなどを用いたフィッシングの手口は銀行を騙ったSMS等のフィッシングメールで、インターネットバンキング利用者を銀行のフィッシングサイト(偽のログインサイト)に誘導し、インターネットバンキングのIDやパスワード、ワンタイムパスワード等の情報を窃取し預金の不正送金を行うというもの。

 金融庁は(1)心当たりのないSMS等は開かない。(金融機関が、ID・パスワード等をSMS等で問い合わせることはない)(2)金融機関のウェブサイトへのアクセスに際しては、SMS等に記載されたURLからアクセスせず、事前に正しいウェブサイトのURLをブックマーク登録しておき、ブックマークからアクセスするか、金融機関が提供する公式アプリを利用する。

 (3)大量のフィッシングメールが届いている場合は、迷惑メールフィルターの強度を上げて設定する(4)金融機関が推奨する多要素認証等の認証方式を利用する(5)金融機関の公式サイトでウイルス対策ソフトが無償で提供されている場合は、導入を検討する。

 (6)パソコンのセキュリティ対策ソフトを最新版にする(7)インターネットバンキングの利用状況を通知する機能を有効に、不審な取引(例えば、ログイン、パスワード変更、送金等)に注意することや、こまめに口座残高、入出金明細を確認し、身に覚えのない取引を確認した場合は速やかに金融機関に照会する、などの対応をするよう、警鐘を鳴らしている。(編集担当:森高龍二)