トヨタ自動車、介護・医療支援向けの新たなパートナーロボットを開発

2011年11月02日 11:00

 トヨタ自動車は、現在開発を進めている、人の活動をサポートする「トヨタ・パートナーロボット」の一つとして、「介護・医療支援向け」の新たなロボットを開発した。

 同社は、すべての人が明るく楽しく生活できる社会の実現に貢献することを目指して企業活動に取り組んでおり、2007年には「パートナーロボット」開発ビジョンを発表。人の活動をサポートすることによる新しいライフスタイルの提案として「パートナーロボット」の開発を進めている。「トヨタ・パートナーロボット」が社会に役立つフィールドとしては、「介護・医療支援」、「パーソナル移動支援」、「製造・ものづくり支援」、「家事支援」の4つの領域を考えており、技術開発においては、工場での重い部品の搭載・移動を容易にアシストする装置のような「人と協調する技術」、自律して動く「自動技術」、「道具を使う技術」などを念頭に取り組んでいるという。

 今回は、「介護・医療支援」を目的として開発した4種類のロボットを公表。介護・医療の現場においては、病気・ケガなどで体の不自由な人や高齢者の自立生活、および自立するためのトレーニングの支援、介護する側の体力的負担の軽減、といった面でロボットへのニーズが高いという現状を踏まえ、すべての人に移動の自由を提案するという観点から、トヨタ記念病院など医療や介護の専門機関と連携して重点的に取り組んできた。

 いずれのロボットも、トヨタがこれまでの技術開発の中で培ってきた高速・高精度なモーター制御技術、2足歩行ロボット開発で進めてきた安定性の高い歩行制御技術やセンサー技術(使用する人の姿勢や掴んだり挟んだりする力を感知)など、先進的な要素技術を取り入れている。