2人に1人以上が、コロナ禍で運動不足を自覚。自宅で気軽に始める、4つの幸せTipsとは

2022年10月08日 17:41

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積水ハウスは「自宅での運動に関する調査」を実施。自宅で気軽に運動ができるヒントを提案している

 新型コロナウイルスの流行以降、体型変化の悩みが増えている。コロナ以前はジムに足しげく通っていたような人も、感染リスクを避けて足が遠のいてしまったり、毎日ジョギングしていたような人も、マスクを着けて行うのがつらいという理由で走るのをやめてしまったりと、ついつい運動不足になりがちだ。

 米国のノースカロライナ大学の研究グループが公表している研究データによると、BMI値が30以上ある人は、そうでない人に比べて新型コロナウイルスの罹患リスクが46%も高まることも判明している。重症化リスクについても、内臓脂肪によって肺が圧迫されて呼吸が浅くなるため、血液中の酸素濃度が減少し、肺炎に罹ってしまった際には、BMI値が25以上の人はそれ未満の人に比べて1.8倍も重症化しやすいという研究報告もある。もちろんコロナだけでなく、糖尿病や高血圧、脂質異常症、高尿酸血症、痛風、動脈硬化などの成人病の罹患リスクも高まってしまう。

 規制が緩和され、幾分かコロナ以前の生活が戻りつつあるとは言うものの、自宅以外でマスクを外して行動するのは気が引けてしまうし、マスクを着けたままの運動はしんどい。そんな中でも健康維持に取り組んでいる人は、自宅でどのような運動をしているのだろうか。

 積水ハウスの研究機関である住生活研究所が、全国の20~60代の男女計500人を対象に実施した「自宅での運動に関する調査」の結果をみてみると、コロナ禍前後における運動習慣の変化として、やはり半数以上の人がコロナ禍で以前より運動不足を感じているという結果が出ている。また、運動不足解消のために自宅で運動を望む人が多いものの、「忙しい。時間がない」「スペースがない」などの理由で、始めたくてもなかなか始められないようだ。

 その一方で、コロナ禍になってから運動を始めたという人もおり、また、現在自宅で運動している人のほとんどが、新型コロナウイルスの収束後も長期的に自宅での運動を続けたいと考えていることがわかった。

 これらの結果を受け、同社では気軽に自宅で運動を行うための4つの「幸せTips」を提案している。

 1つ目は、「運動に十分なスペースの確保」。家具の配置を変えるなどして広い空間が確保できていれば、思い立ったらすぐに気軽に運動ができるうえ、家族と一緒に運動することもできる。2つ目は、「運動する場所を決める」こと。家の中で運動する場所を決めておくことで、習慣化しやすくなるという。3つ目は「リラックスできる環境で運動」。同社では、大開口の窓の近くやバルコニーなど、風や日光を感じられる場所での運動をすすめている。4つ目は、「運動のための設備を追加」すること。壁に取り付けるエクササイズバーやぶら下がりバーなどを設置すれば、器具を準備したりする必要がなくなり、思い立ったらすぐに運動できる。多少の投資は必要だが、運動不足で病気になってしまうリスクや、その際にかかる治療費などとは比べるまでもないだろう。備え付けた器具は、コロナ禍以降も家族みんなで利用することができるのだ。

 気軽に、楽しく運動するための工夫ができれば、自宅での運動を継続しやすくなるのではないだろうか。ぜひ、参考にしてみてほしい。(編集担当:今井慎太郎)