A級戦犯合祀の靖国へ2閣僚が参拝 総理が真榊

2022年10月18日 06:42

 A級戦犯を合祀している靖国神社の「秋季例大祭」に合わせ、岸田文雄総理が真榊を供え、高市早苗経済安全保障担当大臣が閣僚であるにもかかわらず参拝した。

 これに韓国政府は17日「日本の過去の侵略戦争を美化するとともに、戦争犯罪者を合祀する神社に日本の責任あるリーダーらが再び供物を奉納したり、参拝を繰り返すことに深い失望と遺憾の意を表す」と報道官論評で強く遺憾の意を示した。

 論評は「過去の過ちに対する反省を行動で示すことを促す」と求めている。14日には西村康稔経済産業大臣も参拝しており、玉串料を私費で奉納している。

 中国、韓国にとって、とりわけ戦争犯罪当事者として「A級戦犯」を合祀する靖国神社への閣僚参拝には強く非難を繰り返してきた。

 A級戦犯合祀に関しては、昭和天皇も戦争責任者を合祀することは「良」としなかったと推察され、それを裏付けるように1975年11月21日を最後に、合祀して以来、『天皇』は以降、親拝されなくなった。

 「国策を誤り、侵略によってアジア諸国の人々に多大の損害と苦痛を与えた」(村山総理談話)人物を『昭和殉難者』として合祀することは、歴史を客観視し、政府として公式に示した見解とも整合性がとれていない状況が継続しており、『分祀』の議論をすべき時期にきているともいえよう。(編集担当:森高龍二)