岸田文雄総理は27日都内で開催されたGEA(地球環境行動会議)国際会議2022開会式であいさつし「エネルギーの安定供給を確保しながら、2050年カーボンニュートラルを実現しなくてはならない」とアピールした。
このため岸田総理は「グリーン・トランスフォメーション、いわゆるGXは、そのための切り札」と述べ「年内にGX推進のための今後10年間のロードマップを策定し、官民一体で脱炭素投資を促進する」と述べた。
また「気候変動問題を成長のエンジンとし、エネルギー供給構造だけでなく、産業構造、国民の暮らし、地域の在り方全般にわたる大変革に取組む」とし「経済成長に伴いエネルギー需要の拡大が見込まれるアジアにおいて、カーボンニュートラルを実現するには膨大な投資が必要」と述べ「アジア・ゼロエミッション共同体構想などの国際戦略も具体化させ、アジア、そして世界の脱炭素化と成長を牽引していく」との決意を表明した。
また総理は「生物多様性の保全や海洋プラスチックごみ対策は気候変動対策と並ぶ地球規模での重要な課題だ」とし「本年はこの分野での新たな国際枠組みに向けた節目の年と言える。我が国は本年4月、プラスチック資源循環促進法を施行し、2030年までに陸と海の30パーセント以上の生態系を保全する、サーティー・バイ・サーティー目標の達成に向けたロードマップを公表した。こうした先進的な取組みを発信し、世界の議論をリードしていきたい」とも語った。(編集担当:森高龍二)