岸田文雄総理は27日の令和臨調で、リアリズム外交について語り「今般のロシアによるウクライナ侵略は力による秩序破壊を目論む暴挙で、時計の針を一気に数十年巻き戻すものであった」と強く非難した。
そのうえで「力が国際秩序を揺るがしているからこそ、改めて、誰もが尊重し、守るべき普遍的価値の重要性を訴え、できる限り多くの国と共有することにより『法の支配による安定と繁栄の旗の下』世界のマジョリティを集結させるべき」との考えを述べた。
岸田総理は「自由で開かれたインド太平洋の推進やグローバルサウスと呼ばれる国々との関係強化に力を入れているのは、こうした思いから』と述べたうえで「来年のG7広島サミットに向け、日本がこの旗振り役を担っていく」とした。
また「日本の防衛力の抜本的強化、日米同盟、有志国との安全保障協力の強化を進めることで、抑止力・対処力を高め、平和の実現に向けた取組みを進めていく」と防衛力の抜本的強化を強調した。(編集担当:森高龍二)