NHK次期会長に森友問題や加計学園問題に政権圧力に屈することなく、公僕としての職責を果たすと1人で記者会見した前川喜平元文部科学事務次官を会長候補に推薦しようと元NHK経営委員で国立音大名誉教授の小林緑氏や日本ジャーナリスト会議運営委員の河野慎二氏らが共同代表となり「市民とともに歩み自立したNHK会長を求める会」が1日から署名運動をスタートさせた。
求める会は「前川さんは、わたしたちの願いを受け止め、市民が推薦するNHK会長候補になることを承諾してくださいました」と本人了解済みの旨を呼び掛け文に明記している。
求める会は「市民の受信料で支えられる公共放送NHKを、公共の精神が希薄な人物にかじ取りを任せるのではなく、公共の大切さを心の底から理解する人によってよみがえらせましょう」と署名に賛同、協力を求めている。
前川氏の森友問題等での取組み姿勢は「放送法にうたわれた公平公正や真実を追求し健全な民主主義のために資するジャーナリストの精神と深く重なる」とも、推薦理由に挙げた。
放送法は「NHK会長は総理大臣が任命した経営委員会によってのみ選ばれ、私たち市民が直接選ぶ仕組みになっていない。この放送制度の欠陥を補うために、私たち市民が推薦する前川喜平さんを会長候補として経営委員会に提出します」と問題を投げる。
また「これまでの例で、新会長は12月の経営委員会で決まります。この賛同署名は経営委員会の結論が出る前に提出します」と短期決戦であることを上げ、署名と並行してネット署名「前川喜平さんを次期NHK会長に!」を立ち上げて署名を呼び掛けている。(編集担当:森高龍二)