岸田文雄総理は日本時間の10日、エマニュエル・マクロン・フランス共和国大統領と1対1での首脳会談を30分にわたって行った。これに先立ち約95分間の日仏首脳夕食会も行われた。
外務省によると、岸田総理が「日本の新たな国家安全保障戦略について説明し、日仏が連携を一層強化していきたい旨述べ、マクロン大統領から理解を得た」としている。また「欧州とインド太平洋の安全保障は不可分で、両国のアセットの往来や日仏共同訓練等、実質的な協力が進展していることを歓迎する旨述べ、マクロン大統領からは、仏における戦略の見直しに言及があり、両国の連携を深めていきたい旨の発言があった」という。今年前半に日仏「2+2」の開催を目指すことでも一致したとしている。
またG7広島サミットに関して「力による一方的な現状変更の試みや核兵器による威嚇、使用を断固拒否し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を堅持するG7の強い決意を示すこと、特にロシアによる侵略に対し結束して厳しい対露制裁と強力なウクライナ支援を継続・強化すること、エネルギー・食料安全保障を含む国際社会の諸課題に積極的に対応していくこと、アジアで開催されるサミットということからインド太平洋についてもしっかり議論することを岸田総理が説明。両首脳が連携していくことを確認した」としている。(編集担当:森高龍二)