日本経済団体連合会の十倉雅和会長は10日の記者会見で岸田文雄総理が「異次元の少子化対策」に取組むと表明していることについて、記者団の問いに答え「全力を挙げて少子化に取組む総理の意気込みをひしひしと感じる」と語った。
そのうえで「日本は今、二つの有事に直面している。安全保障問題と静かなる有事とも言われる少子化問題だ」とした。
十倉会長は「少子化は社会経済構造に大きな影響を与えるものであり、しっかり対応しなければならない。経団連は分厚い中間層の形成を最重要テーマとしており、社会保障の問題にも当然、引き続き注力していく」と述べた。
異次元の少子化対策に必要な財源に関して問われた十倉会長は「日本の財政状況はもとより、施策の中身やタイミングをよく踏まえて議論すべき。広く薄く、社会全体、国全体で負担していくのが基本だ」と財源については国全体で負担していくものだと、具体の税に踏み込むことはなかった。(編集担当:森高龍二)