日本経済団体連合会の十倉雅和会長は19日の記者会見で、2025年大阪・関西万博が日本経済にもたらす貢献について「世界中から万博を見に来た観光客がその足で日本各地を訪れ、日本の伝統・文化、風景、食など有形無形の資産に触れ、その素晴らしさを自国に持ち帰っていただく絶好のチャンス」と述べ「海外に日本ファンが増えることが期待される」と語った。
十倉氏は「大阪・関西万博のテーマは『いのち輝く未来社会のデザイン』。ロシアのウクライナ侵略によって無垢な人々の命が理不尽に失われ、コロナ禍にあって多くの人が命を落とした。世界中の人々が命について想いや考えをめぐらせている中、時宜を得た、意義のあるテーマだ」とした。
十倉氏は「今年のどこかで万博の機運醸成へスパートをかけなければならない。いつギアを上げるかは検討段階だが一気呵成に取組んでいきたい」とした。
また「万博の課題として資材・エネルギー価格の高騰、人手不足による会場建設費への影響を懸念する声があることは承知している」とし「万博の質やアピールポイントをしっかり維持しつつ、費用の低減や効率的な実行など工夫を凝らして予算内(1850億円)に収まるよう25年日本国際博覧会協会が懸命に取組んでいる」とした。(編集担当:森高龍二)